女子を悩ます便秘、頭痛、PMS、むくみ、冷え、腰痛、不眠、軽いうつ、etc。
病院に行くほどじゃないけど地味にツライこんな不調、あなたは抱えていませんか?
こういった症状には、自宅で簡単にできてしかもお金もあまりかからない「セルフお灸」が効きます。
今回は、「便秘・下痢・ガス腹」を取り上げます。
【目次】
はじめに:『セルフお灸のやり方・基礎知識』
①下痢・便秘・ガス腹②プチうつ・イライラ③肩こり・首こり・頭痛④生理痛・PMS⑤アレルギ−(花粉症)⑥不眠・朝起きられない⑦二日酔い⑧腰痛⑨むくみ
なんで便秘・下痢・ガス腹に?
便秘の原因は人それぞれ
便秘は、さまざまな原因が考えられます。
- 腸内の水分不足
- 運動機能の低下
- 冷え
- ストレスによる「氣」の停滞
- 排便するパワーの不足 etc.
これらが原因の場合で引き起こされた便秘の解消には、お灸が適しています。
またお灸以外にも、「氣」の巡りを整える柑橘類や三つ葉、かぶ、大根を摂取するのもおすすめです。
ガス腹は便秘が招いている
毎日便通があっても、不快感がある場合は便秘と考えます。またガスが溜まりやすく、常にお腹が張っているような症状も便秘が招いているケースが多いです。
下痢は冷えによるもの
下痢は細菌感染やウイルス性、食中毒などの場合を除き(この場合は病院にかかってください)、最も多い原因は胃腸の冷えによるもの。
冷たい飲食物の取り過ぎやエアコンによる冷えなどもあり、冬だけでなく、夏も体に冷えをもたらす原因が多くあるのが現代です。
冷えがひどくなると、けいれん性の腹痛が起こり、消化管の全道運動が激しくなり、消化が十分にされないまま排泄されてしまうので泥状や水状の便となります。これが下痢の症状です。
下痢は体内の不要な水分や体内の毒素を出す機能もあり、「出し切る」ことが大切です。
乾燥性の便秘の場合
乾燥性の便秘のときは、お灸はあまり適しません。
- 口臭がいつもより気になる、
- 口が乾きやすい、
- 尿の量が少なく色が濃い、
- 便が臭い、
- 腹痛
などの症状を伴うことが多いのですが、この場合、熱を冷ます性質の食べ物や、腸を潤わせる食べ物、白菜やこんにゃく(夏ならゴーヤなど)を摂ることがおすすめです。
便秘・下痢・ガス腹のツボ
「便秘・下痢・ガス腹」のツボを解説します。
セルフお灸を実践する際は、このツボにお灸をすえ、火が消えて冷たくなるまでそのままにしておきましょう。初めての方はまずこちらを参照ください!
便秘・ガス腹・下痢の共通ツボ
⚫︎天枢(てんすう)
胃腸に活力を与えるツボで、大腸の機能を回復させます。
おへその両脇、指幅3本離れたツボで左右にあります。
⚫︎中脘(ちゅうかん)
胃腸全般の働きを助けてくれるツボ。
おへそから指幅5本上、胃の中央に位置するとされています。
⚫︎合谷(ごうこく)
万能ツボで、鎮痛にも効果あり。
手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が交差した付け根から、人差し指へ向かって撫であげると触るくぼみ。
便秘のツボ
⚫︎神門(しんもん)
自律神経に作用して、腸の緊張を和らげ、働きを回復させるツボ。
手首の内側にできる横じわの小指側にあるくぼみ。