
女子を悩ます便秘、頭痛、PMS、むくみ、冷え、腰痛、不眠、プチうつ、etc。
病院に行くほどじゃないけど地味にツライこんな不調、あなたは抱えていませんか?
こういった症状には、自宅で簡単にできてしかもお金もあまりかからない「セルフお灸」が効きます。
今回は、「生理痛・PMS」を取り上げます。
生理痛・PMSのツボ

人によっては本当につらいのが生理前に起こるPMSや生理痛。
私自身はただひたすら眠くなるだけなのでそこまで悩まされたことはありません。
それでも大事な時に眠くなると困るので、生理が予想される時期には大事な予定を入れないようにしています。

「いつものことだから」とつい我慢したり、薬に頼ったりしがちですが、生活習慣を見直したり、セルフお灸をすることで緩和出来ます!
生理痛、PMSが起こる原因は気血の巡りの不調によることが多いです。
気血の巡りの不調には3つの体質的、環境的な理由があります。
(1)「気」や「血」の停滞タイプ

一つ目は気が停滞しやすいタイプや血が停滞しやすいタイプ。
メンタルのストレスなどによって「気」の巡りが停滞し、さらに「血」も停滞する(気が停滞すると、血、水も停滞します)ことによって痛みが生じやすくなります。
生理前、生理中に「下腹部の張りや痛み」「胸の両側の張り・痛み」「経血の色が暗い」「経血に塊がある」「イライラしやすい」などの症状が出る方はこのタイプです。
このタイプに効くツボ
●三陰交(さんいんこう)
「血」の巡りを整え、乱れた自律神経を改善してくれます。
内くるぶしの中心から、指4本ほど上。

●太衝(たいしょう)
ストレス緩和に効果があります。
足の甲にあり、親指と人差し指が交わる少し手前、やや凹んだところ。

(2)冷えタイプ

二つ目は冷えタイプ。冷えによって血流が停滞してPMSや生理痛が起こりやすくなります。
こちらは生理前、生理中の「下腹部の冷え・痛み」「冷えると痛みが強くなる」「温めると痛みが緩和する」「経血の色が暗い」「経血に塊がある」「手足が冷える」「むくみやすい」などの症状が出ます。
このタイプに効くツボ
⚫︎膈兪(かくゆ)
血に深く関係するツボで、胃の六つ灸(むつきゅう)として有名。
胃腸の調子を整えてくれる他、呼吸器の症状や血の病に効果的です。
左右の肩甲骨の一番下を結んだ高さで、背骨から指2本分外。

⚫︎肝兪(かんゆ)
こちらの胃の六つ灸(むつきゅう)の一つ。
胃腸の調子を整えてくれる他、めまいや血の病に効果的です。
膈兪(かくゆ)から指3本分下あたり(胸椎2つ分下)。

(3)「気」や「血」が不足タイプ

三つ目は必要な「気」や「血」が不足しているタイプ。
もともと「気」や「血」が不足しがちな体質の人に多く、生理による出血でその症状が増幅することで生理痛が起こると考えられます(こちらは生理の後半に不調が現れやすいです)。
「生理の後半に痛みが強くなる」「比較的弱い痛みが長く続く」「生理の周期が長い」「経血の色が薄い」「経血の量が少ない」「疲労感がある」「貧血やめまいを起こす」などの症状が現れます。
このタイプに効くツボ
⚫︎血海(けっかい)
血の働きが悪くなった時に、血の働きを良くしてくれます。血流の動きを良くしてくれ、血を補ってくれます。
足膝の内側、お皿の指3本分くらい上にあり、足を伸ばしたときにできる窪みの上の端あたり。
こちらは火傷しやすい場所なので、火を使わないお灸がおすすめ。

⚫︎足三里(あしさんり)
停滞する「気」の流れを促進してくれます。
膝下の外側にある窪みから、指幅4本分下がったところ。

おまけのアドバイス

ストレスなどで「気」・「血」が停滞しやすいタイプは、気血の巡りを整える作用のある「ニラ、長ネギ、青梗菜、らっきょう、みかん、お酢」などを摂取することもおすすめです。
また気血の巡りを改善し、心身を温めて活性化する作用のあるローズマリーを使うのもGOOD!
エッセンシャルオイルを焚いたり、マッサージオイルに取り入れたりする他、オリーブオイルに生のローズマリーを入れて香りを移してローズマリーオイルとして使ったり、肉料理に使うのも素敵です。

冷えが原因のタイプは、3つの首を温めることがお勧め。3つの首とは、首、手首、足首のこと。シルクの腹巻きや手袋、レッグウォーマーが強い味方になってくれます。

「気」や「血」が不足しているタイプは、「お米のご飯」や「お餅」、「山芋、じゃがいも、にんじん、ほうれん草、蜂蜜、鶏肉、牛肉」などを摂ってしっかり気血を満たしていくことをしていきましょう。
