セルフお灸

女子を悩ます便秘、頭痛、PMS、むくみ、冷え、腰痛、不眠、軽いうつ、etc。

病院に行くほどじゃないけど地味にツライこんな不調、あなたは抱えていませんか?

こういった症状には、自宅で簡単にできてしかもお金もあまりかからない「セルフお灸」が効きます。

今回は、「プチうつ・イライラ」を取り上げます。

プチうつ・イライラのツボ

プチうつ イライラ

「ストレス・プチうつ」のときのツボを解説します。

セルフお灸を実践する際は、このツボにお灸をすえ、火が消えて冷たくなるまでそのままにしておきましょう。

プチうつ・イライラの共通ツボ

⚫︎労宮(ろうきゅう)

血行を促進して、ストレスや疲れを取り除いてくれます。

手を軽く握った時、中指の先が当たるところにあります。(手のひらのツボは、通常のお灸では熱すぎることがあるので、おすすめは「火を使わないお灸」です)

労宮ツボ

⚫︎膻中(だんちゅう)

浅くなった呼吸を深くし、気分を落ち着かせてくれます。

乳頭同士を結んだ線の真ん中。(肌が弱いところなので、おすすめは「火を使わないお灸」です)

膻中(だんちゅう)ツボ

⚫︎三陰交(さんいんこう)

「血」の巡りを整え、乱れた自律神経を改善してくれます。

内くるぶしの中心から、指4本ほど上。

三陰交ツボ

イライラのツボ

⚫︎太衝(たいしょう)

イライラは「気」が停滞している状態。

たかぶって上った「気」を下げて、落ち着かせてくれます。

足の甲の、親指と人差し指が交わるところを触ると見つかるくぼみ。

たいしょうツボ

秋のもの悲さは「自然現象」

勉強の秋、読書の秋、ファッションの秋と秋は感性が豊かになる季節。

暑い夏を乗り越えて、気持ちがほっとするタイミング。一年の中で一番秋が好きという方も多いのでは?

秋のもの悲しさ

その一方で、秋はもの悲しい、寂しい、なんとなくうつっぽい、感情が不安定と感じる人も多いもの。

これ実は自然の現象です。 

漢方では、感情を「怒、喜、思、悲、憂、恐、驚」の7つに分類し、七情と呼びます。

これらの感情の変化はそれぞれ特定の内臓の機能に影響する(内臓の不調が感情に影響するもあり、相互反応です)と考えられています。

そして秋に該当しているのが、内臓は「肺」、感情は「悲」と「憂」です。

秋は空気が乾燥しているので、乾燥が苦手な「肺」が乱れやすくなります。

また深い悲しみや憂うつを抱え込むことで「肺」がダメージを受けやすくなります(相互反応)。

ため息は、深くつくことで肺の機能を回復させようとしている反応です。だから「ため息をついたら幸福が逃げる」ではなく、「ため息をついて、肺を守る」という意識でいるのがおすすめです。

ため息をついて肺を守る

また秋は寒暖差も激しく、自律神経の乱れによってもうつっぽくなりがち。

自律神経を整える生活を送ることが大切です。

最後に、おまけのアドバイス

生姜・長ねぎなどの辛味のある食べ物、大根、白キクラゲなどの「肺」を潤す食べ物、鶏肉やアーモンドなどの「血」を補う性質のある食べ物を摂ることで心が安定しやすくなります。

また頭頂(両耳を繋いだラインと体の真ん中が交わるところ)にある百会を温めるのもおすすめ。レンジで温めるタイプのカイロを乗せておくと、心も身体も緩んでいくのを感じることができると思います。

そして自律神経を安定させるために、生活リズムを整える、軽い運動をする、なども良いですよ。