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女子を悩ます便秘、頭痛、PMS、むくみ、冷え、腰痛、不眠、プチうつ、etc。
病院に行くほどじゃないけど地味にツライこんな不調、あなたは抱えていませんか?
こういった症状には、自宅で簡単にできてしかもお金もあまりかからない「セルフお灸」が効きます。
今回は、「アレルギー(花粉症)」を取り上げます。
花粉症はなぜ起こる?
気持ちのいい季節になってきたな〜と思うと、気になるのが花粉!という方も多いのでは?
今年は特にコロナウィルスオミクロン株の症状と花粉症の症状が似ているということで不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
目薬、鼻炎薬、飲み薬で対症療法をするのもいいですが、ここでは体の中で何が起きているのかを読み解いて、内側から改善するアプローチをご提案したいと思います。
鼻水やくしゃみが止まらないタイプ
「肺」や「大腸」のバランスが乱れやすい傾向にある方に多いです。
普段から乾燥肌に悩まされていたり、乾燥から鼻血が出やすかったり、寒くなると喉や気管支が不調になる風邪をひきやすい、また下痢や便秘を起こしやすい方、この症状が出やすいです。
陰陽五行で見ると「肺」と「大腸」は裏表の関係にあります。
「肺」「大腸」の機能が乱れると、「皮膚」や「粘膜」のバリア機能が下がり、湿邪や熱邪(湿度の邪気や熱の邪気)が体内に侵入しやすくなります。
その結果が「鼻水やくしゃみ」なんです。
目の痒みや充血、炎症のタイプ
「肝」の疲れや解毒力低下、肝機能の乱れで起こります。
元々春は「肝」にトラブルが起きやすい季節です。
「肝」は代謝や解毒をコントロールし、「血」を貯蔵し、気血を身体中に巡らせる役目を果たしています(「肝」と「肝臓」はイコールではありません。「肝臓」は「肝」の主要な一部です)。
本来「肝」の中に収まっている「血」が、春の「陽」の気の急激な上昇に伴い、体の上の方に停滞して「肝」の解毒力が弱まることがあります。
「肝」の機能が乱れると、「目」に影響が出やすくなります。
なので、「目の痒みや充血、炎症」の症状がひどい場合は、「肝」の疲れや解毒⼒低下の結果が「⽬の痒みや充⾎、炎症」なんです。
アレルギー(花粉症)のツボ
「アレルギー(花粉症)」に効くツボを解説します。
セルフお灸を実践する際は、このツボにお灸をすえ、火が消えて冷たくなるまでそのままにしておきましょう。
セルフお灸のやり方についてはこちらから!
(1)目・鼻・喉のトラブル
⚫︎合谷(ごうこく)
目の充血、鼻水のほか、喉の痛みを和らげます。
手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が交差した付け根から、人差し指の方に向かって撫でた時にある凹み。
(2)鼻のトラブル
⚫︎太淵(たいえん)
鼻の不調に威力を発揮します。
手首の内側にできる横じわの親指側。脈を打っているところ。
(3)目のトラブル
⚫︎足三里(あしさんり)
気血を整え、元気をチャージします。
膝下の外側にある窪みから、指幅4本下がったところ。
⚫︎太衝(たいしょう)
肝機能を高め、血をきれいにします。
足の甲にあり、親指と人差し指が交わる少し手前、やや凹んだところ。
おまけのアドバイス
鼻水など、鼻に症状が出る方は、白木耳、生姜、青じそ、大根やスパイス類を摂ることがおすすめ。
目の充血や痒みなど、目に症状が出る方は、春に旬を迎える野菜(苦味のある野菜、菜の花や春菊、ふきのとうなど)や、グレープフルーツを始めとした酸味のある柑橘類、カブやフキなどを摂ることがおすすめ。
また顔の指圧をすることも効果があります。
⚫︎印堂(いんどう)
鼻づまりのほか、ストレスや美肌にも効果的。
眉間の中央。
⚫︎迎香(げいこう)
鼻づまりのほか、頭痛にも効果があります。
小鼻のすぐ脇の骨側。押すと痛みがある場所。
⚫︎承泣(しょうきゅう)
目の疾患(痒み、充血)に効果があります。
黒目の真下、骨側、押すと痛みがある場所。