パパさん、こんにちは。
分娩とお酒を愛する助産師『猪俣友子』です。常々、産後のセックスレスをいかに打ち破るかが大事だと思っています。
さて、前回の【パパの処世術「壱ノ型」】、さまざまな反響をいただきありがとうございました!
予想通り(笑)ママたちからさまざまな声をいただきました。一部ご紹介させていただきますね!
子ども達の父親に読ませたかった。。間に合う方たち、ぜひ!読んでもらってください!!
産後でオンナにすぐ戻れるかどうかは、パパをはじめ、周りのサポートがどれくらいあるかだと思う。
マジで、産後の恨みは死ぬまで続く。
and
産後のパパの対応次第で、その先の夫婦仲が良くも悪くもなる。
妊娠中のママ、これは旦那さんに読ませてください。
男性諸君。
「産後の恨みは死ぬまで続く」
これは、大袈裟じゃなく本当なんです。
産後の女性は、それこそホルモンの影響もあると思うのですが、何にでも「引っかかる」「気になる」「癇に障る」状態であることに加え、寝不足も重なっている時期です。
【産後ママってこんな感じだよ!】
◆出産時の出血で貧血気味
→立ちくらみや気力低下を引き起こしやすい
◆赤ちゃんを出すためにお股を切っている(ことがある)
→しばらくは座るとお股の傷がひどく痛む
◆退院後は「赤ちゃんを死なせないための全責任」が自分にのしかかっていると感じる
→万年睡眠不足状態であることもあり、日増しに精神が張り詰めていく
◆母乳育児に苦戦する
→トラウマになるレベルで乳首が痛くてたまらないママも多い
分娩でボロボロになった身体の回復も追いつかないままに、「痛み」と「睡魔」と闘いながら赤ちゃんの面倒を見るママは、
ギリギリ
なんです。
そんな状態の時に、パパがネットで得た情報で「知ったかぶり」をかましたり、まかさの「罵ったり」しようものなら、死ぬまで恨まれます。
即・離婚
となるケースも本当にあります。
だ・か・ら、気を付けてね♪
産前から「お姫さま扱い」で布石を打つべし
それでは、ここからが今日の本題。
おそらくパパたちがいっちばん知りたいであろう、産後のレスを防ぐ立ち振る舞いについて具体的にお伝えします。
結論から言います。
妊娠中から奥さまを「お姫さま扱い」してください。
産後のセックスは大体、1カ月からOKというケースが多いのですが、多くのママはそんなにすぐに性欲が戻りません。
一日中赤ちゃんとべったりスキンシップ しているのでパパに対してはスキンシップ の欲求すら湧かない人もいます。
また、経膣分娩(産道を通って膣から赤ちゃんが出てくる分娩)をしているママは、セックスに恐怖心を抱く人が多いです。赤ちゃんを出すためにお股を切っている場合は特に。
だから、「産後1カ月が経ったから」という理由だけで、セックスをお誘いしても、
以前のようにはいかない
ことが多いです。
だからこそ、産前のときからママを大事に大事にお姫様扱いして、
布石を打っておいてほしいんです。
究極の「お姫さま扱い」とは
「美容院行っておいで。」
「ご飯は僕が作るね。」
「二人でどっか出かけよう♪」
なんていう、女性が喜ぶような細やかな気遣いも、もちろん大事。
特に、第一子妊娠中のカップルは、二人だけでいられる最後の時間を思いっきり楽しんでほしいと思います。
でもこういうのって正直「上辺」のことなんです。一番大事なのは、
安定してること
です。
経済的にも、精神的にも。なんなら、「君の親も含めて全部俺が面倒見るよ!」くらいな、
でかい男
でいてほしいんです。
それが一番、産前産後のママにとってはお姫さま扱いされているように感じることなんです。
見てわかる通り、妊娠しているときは、思うように動けなくなるので、自分の親のことも含めてパパが「基盤」を安定させてくれたら、すっっっごく安心するんです。
それこそ、王子様に見えるわけです。
産後、セックスに恐怖心を抱いていたとしても、王子様のお誘いならそう無下にはできないですからね!
ただ、勇気を振り絞ってお誘いしても断れることもあるでしょう。一度拒否されたことをきっかけに、そのままズルズル「万年レス生活」へ移行するカップルは後を絶ちません。
そこで、産後レス防止に立ち向かった先輩パパからのアドバイスがあります。
Dear 断られたパパへ
きちんと、布石をうったか?
準備は万全だったか?
段取りに抜かりはなかったか?
もう一度、断られた理由を考えてみよう。
これは、仕事と同じです。
本気で取り組むべき事案。
「断られた」と一言で行っても、シチュエーションは千差万別。
産後1カ月に、いきなりオファーしても、断れるのはあたりまえ。
産前からお姫様扱いをしていないのにオファーしても、断られるのはあたりまえ。
自分目線だけでなく、相手目線にたって反省会をしてほしい。
いきなり強引なオファーはダメです。
ただの押し売りです。
まずは、「ご挨拶」から。
ボディータッチしながら、「今日もきれいだね」「お産の傷の方はどう?」「連続で寝られないのキツイよね?」「なにか僕に出来ることはある?」と相手を気にかける。
(猪俣コメント▶︎「具体的なねぎらい」と「具体的なお伺い」がポイント!)
ここで、「相手の状況」を確認してください。
もし、クタクタに疲れていたら絶対にオファーしてはダメです。
そういう時は、話を聞いて、クタクタになる原因を一緒に解消してあげる。
産後は、ただひたすらに「ご挨拶」と「クタクタになる原因の解消」に努めましょう。
まさに白馬に乗った王子様として、振る舞ってください。
これが、最低条件。
それでも断られるケースについて言えるのは、
諦めるな。明日も誘え。
ただそれだけです。
絶対諦めなかった先輩パパより。
ちなみに、妊娠中のセックスについて。
妊娠中のセックスは、二人で相談しながら楽しんでほしいと思います。
そして、かかりつけの産婦人科医や助産師にも、その辺のこと、いろいろ聞いてみて。
みんな、ここには書けないような、色んなネタをもっていて、むしろ聞いてほしいと思っているから!(笑)
あと、私がいつも思っているのは、
夫婦の秘密、つくっちゃいなよ♡
ってこと。
お姫さま扱いしながら、夫婦の秘密を作りながら、仲良くして出産のときを迎えてほしいなと思います!
どんな秘密をつくるかは、お任せします♪
まとめ:パパの処世術「弐ノ型」
前回の記事から、私にはすごく気がかりなことがありました。
それは、これを読んでくださっているパパが、
「俺ばっかり頑張らないとじゃない?!」
と思いやしないか、ということです。
確かに、
ママの話をしっかり聞いてほしいし(結論を求めない、答えを出そうとしない)
細やかな気遣いで布石を打っておいてほしいし(家事を一緒にやるって本当に大事)
安定していてほしいし(産前産後に旦那に病まれるとキツイ)
皆さんの父親には求められていなかったことが、求められていると思います。
でも、こう考えてみてください。
産後ママの心と身体がボロボロなのは今も昔も変わらないのに、核家族化が進み地域の繋がりが薄れた今、産後ママをケアする体制は手薄になったんです。
だから、パパには王子様になって、頑張ってもらいたいんです。産後ママの救世主として、全国のパパさんには、よろしく頼みたいと思っております。
産前産後のママさんへ。
とりあえず、今すぐパパにこの記事読ましてね!!
次回は、『立ち会う立ち会わない問題』に切り込むよ!