【相談】子どもが欲しくて39歳で入籍。仕事との両立が不安になり夜の関係から遠ざかっています

志緒村亜希子[元・子ども苦手カウンセラー/8歳男児の母/感情の専門家/やさぐれ女子の駆け込み寺]

妊娠出産のテーマを通して本当のわたしらしさが見えてくる!?忙しい毎日の中「子どものことは“そのうち”考えたい」と思う今だからこそ見つめたい、産む、産まないのもっと手前にある「わたしの本音」。豊かな人生を、ここからはじめよう。

第1回 【言えたら、癒える】「私も、お母さんになるのが怖かった」
第2回 【知るだけで、いい】「自分にとっての妊娠出産」を知ることで、全ての女性に起こる驚きの変化
第3回 「子どもが欲しいのかどうか、分かりません」煮え切らない気持ちとの向き合い方
第4回 【認めるのが悔しい】子どもを欲しいと思えなかった"わたしの本音"

こんにちは。元・子ども苦手カウンセラーのアッコです。

先日、読者の方からこんなお便りが届きました。

子どもが欲しいと思って婚活をはじめ、「30代までにー」と頑張って、ギリギリ39歳で入籍しました。

結婚してみると、夫は、「自分はこうあるべきだと思うのに、そうなってはいない。」という状況に"スイッチ"が入る人でした。

例えば結婚当初、こんなことがあったんです。

ヴィーガンの夫は、私がチェーン店のフラペチーノを飲んでいたのをみて、例の"スイッチ"が入ってしまい、「そのクリームは牛が人間のために出したお乳じゃない!」と、牛乳の製造方法の問題点について演説を始めました。彼の言い分もわからなくはないのですが、それでも飲んでいる時に目の前で言われて号泣。

今は、私が傷つくことや嫌なことは、その都度伝えたりして、以前よりは関係性が改善しています。なので離婚したいとかはないです。ただ、正直、夫のことが好きなのか分からなくなり、ましてやこれで子どもができても、思い描いた家族像からかけ離れていると、自然と夜の関係からも遠ざかりました。

また、夫は仕事が忙しく、毎晩帰ってくるのが22時過ぎです。もし妊娠出産となっても、頼れる気がしません。

妊娠出産は女性にしかできないことだと分かっているけれど、今でさえ私の方が家事もしていて、プラス子育てが増えたら、好きな仕事との両立ができなくなるかもしれない、という恐怖があります。

でも子どものことは真面目に考えないといけないし、、と悩んでいるうちに、今は41歳になりました。

マコさんからのお便りを一部引用


マコさん、お便りありがとうございます。

マコさんいわく、頭がごちゃごちゃしすぎて自分の気持ちが分からなくなってしまっている今の状態。

そんなときこそ、読んでいただいたこちらの記事にある【極秘文書】で思考を整理するタイミングです。

【極秘文書】で、頭の中を空っぽにする

誰にも見せないノートを用意して、心の声を書き出してみましょう。いまモヤモヤしている気持ちから、まだ誰にも言っていない密かな野望や願いまで心にあること全部。

これが、【極秘文書】です。

ていねいに書かなくても大丈夫。あなたの中の"ごちゃついている思考"をひとつひとつ外に出して、頭を空っぽにするイメージで書いてみてくださいね。

普段あまり人には見せないような「腹黒い面」や「器がちっちゃい面」などが浮かんでも、誰にも遠慮は不要。

文句だったり、誰かと比べて嫉妬していたり、「もっと私を見てほしい」などと寂しがっている心の声などもあるでしょうか。

心が淀んでいると、本当の気持ちは見えづらいもの。だからこそ、不満などネガティブな想いを極秘文書にして、外へ出すのです。

この極秘文書はどんなあなたもあたたかく包み込んでくれる魔法のページ。今のありのままの自分をそこに表現するつもりで向き合ってみるといいでしょう。

極秘文書の "すごい"効果

マコさんにとってはご相談文そのものがまさに【極秘文書】になっていたかもしれません。(誌面ではスペースの都合上編集していますが、たくさん書いてくださいました)

極秘文書をつくると、思考のジャングルに迷い込んでいた状態が整理され、自分の現在地が見えてきます。

マコさんからのお便りには、「言葉にして書き出すって大事ですね!」というメッセージが添えられていましたが、早速その効果を感じられたのだと思います。

-本音が隠れている

さて、次は、マコさんの「本当の気持ち」を見つけましょう。そのために、極秘文書の中にある「不満」や「不安」に注目します。

「え、ネガティブなところを見るの?」と少し嫌だなと感じる方もいるかもしれませんが、これは大切な作業です。

なぜなら、「不満」や「不安」の裏には必ず、 「本当はこうあってほしい」という【本音】が隠れているから。

マコさんの【本当の気持ち】

マコさんのご相談文の中には、こんな「不満」や「不安」が書かれていましたね。

⚫︎夫の“こうあるべきスイッチ”が面倒

⚫︎夫は帰ってくるのが遅いので、妊娠出産となったら、好きな仕事との両立ができなくなるかもしれない

推測するに、この「不満」や「不安」の裏に隠れているマコさんの【本当の気持ち】は、このような感じでしょうか。

今の生活は、私が安心して子どもを望めるようなものにはなっていないーー

マコさんはそのことをご主人に"わかってほしい"のではないでしょうか。でもそれがうまく伝えられずに、自然と「夜の関係から遠ざかる」結果になっているのかもしれませんね。

ただマコさんの場合、頑張って伝えたところで「彼のこだわりスイッチを押してしまったら?」「正論を言われて傷つきたくないな。」と、億劫になっていたことも考えられます。

だからこそ、気づいたら色んなことを一人で抱えてきてしまったのでしょう。本当に、ここまでよく頑張ってきましたね。

彼の器に飛び込んでみるとき

今マコさんに大切なのは、本当の気持ちをご主人に「見せる」ことです。

理解を求めるのでもなく、説得するのでもなく、純粋な心のうちをひらいて見てもらう。

うまく話せなくて感情も言葉もぐちゃぐちゃになってもいい!分かってもらえなくてもいい!理論武装で論破されて何も言えなくなってしまってもいい!

期待通りの反応ではなかったとしても、マコさんの気持ちを伝えさえできれば、ここは100点です。

ぶつかり合うことを怖がらないで。そうやって彼の器に飛び込んでみることで、初めて知る彼の姿が、きっとあります。

マコさんは、純粋な気持ちを彼と叶えていきたいからこそ、傷つきやすかったり、頑張りすぎてしまう、心優しい女性です。そんなありのままの姿も、彼に見せてあげないとね。

それができるなら、これからマコさんご夫婦は何があってもきっと大丈夫。

二人の絆が深まっていくこと、そしてマコさんが願う道へこれからも堂々と進んでいけますよう、心から応援しています。