〈 〈 前回の記事 『GW明けで既に息切れしているママたちへ』
今回は読者さんからのご相談にお答えします!
【相談者さんからのメール】
「都内の私立小学校に通う4年生の娘について相談です。
先日、担任の先生から『クラスで一番忘れ物が多いので、ご家庭の方で指導をお願いします。』と電話がきました。
低学年の頃は忘れ物をしないようチェックしていたのですが、なかなか自分から準備をするようにならず、、。
であれば、学校で「痛い目」にあって自分で気付いた方がいいのではと思い、最近はチェックしていませんでした。
その旨も担任の先生に伝えたのですが、「家庭の方で指導してください」の一点張りです。
娘との関わり方、担任の先生との関わり方について、アドバイスをいただけると助かります。
私立の先生は「成果」が求められている
まずは相談者さんの環境から見える状況を把握する必要があります。
都内の私立学校ということは、先生方はある一定の成果を出す必要があることをご理解ください。
公立の小学校であれば、いろんなお子様・親御さんがいらっしゃるということは、職場も地域も周知の事実です。
しかし、高いお金を頂戴して、毎年一定数の新入生を集めなくてはいけない私立の学校は、評判も良好な状態を保たなくてはいけません。
もちろん、自主性がない子への指導力が先生にあれば、それにこしたことはありません。
しかし、そんな指導力のある先生は稀です。
やっぱり先生としては、準備のそろった状態から勝負したいものです。目に見える成果が表れやすいですからね。
ですから、私立学校を選択されたという時点でそういった指摘を受けることは覚悟しないといけないと思いますし、そういったことは家庭で責任をもってできるようにさせておく必要があると思います。
1年生からやり直しです!
まずは親子の楽しい会話から
過去の指摘で申し訳ありませんが、子どものやることを「チェック」する体制はよくありません。
チェックしたり指摘したりしても人は良くなりません。それならば何にもしない方がいいです。
では、今の時点でどうすればいいのでしょうか。
すぐやらなくてはいけないことは「学校や友達に関する楽しい親子の会話」です。
その時に、「それはあなたが悪いんじゃない?」なんて指摘は絶対しません。
「そうだったの。」
「小学生も大変ねえ。」
なんてねぎらいます。
このようにお子様を尊重する会話をしてから、一緒に学校の準備をしてください。
1年生からのやり直しです。
子供が自分から動いたらすかさず褒める!
お子様が自分から動かなければ、親御さんが「どれどれ。」と言いながら連絡帳を開けばいいです。
「へえ、明日国語あるんだね。今、何やってるの?」
「わたしもそれ、やったなあ。」なんて、
会話を楽しみながら
「国語の教科書どこにあるの?」と聞いて親御さんが教科書を取ってもいいのです。
そうやるうちに、少しでも自分から教科書を手に取ろうとしたり、連絡帳を確認したりする動きが見られたら、「おっ、自分でやるんだねえ。」と、すかさず褒めます。
それを毎日やってください。
そして、少しずつ自分で動くようになるお子様にゆだねていき、
「今日は忙しいから、自分一人でもできる?」
「ありがとう。」
と言って徐々に関わる時間を減らしていきます。
自立への道は、自尊心をくすぐることです。
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