
〈〈 前回の記事 『みんな違った個性を認め、尊重することが豊かな集団をつくる』
ゴールデンウィークが終わり「檻の中のような育児から少し解放された!」と思うのもつかの間。
既に、学校行事や学力向上という名目に向かい「また頑張らせなきゃ!」と息切れしそうな状態ではないでしょうか。
でも、大切なのは『先導しないこと』。
お子さんにたくさん使いたい言葉は
「あ~、そうなの」
「分かったよ」
です。
いずれも承認の言葉です。
親御さんが「~できるようにしなきゃ」「~させなきゃ」と思えば思うほど子どもはおかしくなっていきます。ひとまずは子どものありのままを受け入れ、承認することが大切です。
大人の方でもう少しスキルアップできれば、承認の仕方やアドバイスの方法を工夫していきます。ここまで親御さんがスキルアップできれば、お子様との知恵比べです。この頃にはきっと、お子様の優しい面に出会えることでしょう。
ただ、親御さんがイメージする優しい面とは限りません。親御さんがお子様をどう捉えるか、これもスキルの一つです。
朝に起きられない子供への対応

ここで、「水野谷塾」で行っているメール相談事業での一コマをご紹介します。
親御さん:
「朝、起こしても布団から出てきません。様子を聞くと『朝からだるくてつらい、起きても気持ち悪くて朝ごはんが食べられなくてつらい。お医者さんへ行きたい』と言います。」
水野谷:
「起こさないでください。心身ともに疲れています。学校に行きたくなれば、起きられます。」
親御さん:
「先週は二日程休み、一日午後から登校し、その他は朝から登校して部活までやってきました。相変わらず家ではゲームしていますが、なんとか宿題だけはイライラせずにやってます。」
水野谷:
「素晴らしい!宿題のやり方は分かりますか?」
親御さん:
「『これ(宿題)やろうか。』と言って一緒にやっています。今まではやり方が分からなかったようなのですが、担任の先生がノートの色の表を作ってくださり、なんとかできました。」
水野谷:
「サポートの仕方、めちゃくちゃいいですね。少しでも集中力が上がった様子が見られたら褒めてくださいね。」
こういったやり取りを繰り返して、一年で学校も休まず学習に取り組めるようになり「水野谷塾」の支援は終了しました。
また、勇気をもって夫婦で話し合いされ、あてにしていなかったご主人の方も子育てにも着手されるようになりました。
やっぱり、理想はご夫婦で役割分担しながら子育てすることですからね。
▶︎このコラムをはじめから読む
▼理恵先生に直接相談する

▼理恵先生の子育て講座を受ける
