Q.  "大人の触れ合い"に受け身な彼との関係に悩んでます...

真中美和[パートナーシップカウンセラー]

こんにちは!Windys編集部です。

今日はシズちゃん(40歳)から、受け身な彼との「大人の触れ合い」についてご質問です。

とてもセンシティブで向き合い方が難しく、曖昧にされがちなこのテーマ。具体的で実践的なアドバイスを得意とする真中美和の、優しい回答をお届けしますよ。

私はバツイチ3人の子持ちで、バツイチの年上彼氏(実家暮らし)と2年お付き合い中です。

お互いに結婚を前提に考えていて、子供のことでトラブル勃発するたびに私の話にいつまでも付き合って安心させてくれるとても優しい彼です。

ですが、彼はとても受け身で私も受け身なので、大人の触れ合いが全くないデートが続いて、付き合っていて寂しいな、しんどいなと悩んでいました。いつもこちらからお誘いする感じになっていて、それは受け入れてくれます。私が何も言わなければ(しなければ)手も繋ぐこともなく、正直寂しいです。

これまで何度も話し合いをしてきて、そっちの気力がないのかとか、私に魅力がないのかと聞いたら、そうではないと言われます。彼も好きな気持ちに変わりはないし、月に一回はその機会を作ると約束してくれました。

そうしてやっと改善してくれるようになったのですが、今度は、体が元気じゃなく途中中断することも続き、自信をなくしているようです。私も強要する気はないし、悩みは共有したいと話しました。

これからどういう風に関わっていけばいいんだろうって悩んでいます。

シズちゃん(40歳)

そっかそっか、それは悩むよね。

性のコミュニケーションは、カップルにとってはとても繊細だけど大事なテーマだからね、こうやってちゃんと話し合いもできているお二人は、すごく素敵だなと思ったよ。

彼が受け身になる理由

でね、文面からすると、彼はいわゆる「the オス」的なタイプじゃなくて、揺れ動く感情にも優しく寄り添ってくれる、ある意味女性的な感性もお持ちのタイプの人なんだろうなと思うのね。

そういうタイプの男性がみんなそうっていうことではもちろんないんだけれども、手を繋いだりというスキンシップも積極的にしないということからも、彼はもともと性的な欲求が強くない人なんじゃないかな。

だけど、あなたからの誘いにはちゃんと応えようという態度があるし、「スキンシップが苦手で避けたい」というわけではなさそうだけど(なかには、そういうタイプの人もいるんだよ)、自分から積極的にしたいとはそもそもあまり思わない人なんだと思った方がいいかなと思います。

年齢的なことも理解しよう

そしてね、もう一つ考えておきたいことは、年齢的なこと。シズちゃんが40歳で彼は年上ということなので、彼は40代半ばあるいはそれ以上ということだと思うのね。

これは本当に個人差があることなので一概には言えないのだけれども、一般的に、男性は30代半ばあたりから徐々に性欲も性機能も下降していくことが多いらしいんだよ。つまりシズちゃんの彼もおそらく、もともと性欲が強くないところに、機能的な低下も始まっている可能性が高いということなんだよね。

だから、シズちゃんの気持ちに応えてあげたいとは思っても、身体が思うようにならないというのが今の状態なんじゃないかなと思います。

自信喪失とプレッシャーがダメージになる

こういう、身体が思うようにならないということ自体、男性にとっては実はとても屈辱的で自信を失うことにもなりがちで、大切な彼女だからこそ、そんな情けない自分を見せたくないという思いもある。だから余計に、そういう性的なシチュエーションを避けたくなってしまうこともあるんだよ。

さらにね、そこに「(できないことで)彼女を傷つけてしまった・ガッカリさせてしまった」というダメージが加わると、次こそなんとかしなければとプレッシャーが高まってしまう。

この「自信のなさ」と「プレッシャー」は、どちらも余計に性機能を難しくさせる原因になったりするんだよ。

男性の機能は、精神的なものとかなり密接な繋がりがあるからね、女性が思う以上にとても繊細なものなんだということは、女性もわかっておいてあげられるといいなと思います。

どうだろう?ここまで読んできて、少し彼の状況が見えてきたかなと思うんだけども、

①もともと性的な欲求が強くない、②年齢的にも機能が落ちてきている、ところに、③シズちゃんが「私に魅力がないからできないの?」って不安や不満を感じてしまうと、もっと彼はできなくなってしまう悪循環になりかねないんだ、ということなんだよ。

二人だけの幸せなスキンシップを見つけていこう

じゃあ、これからどうしたらいいの?っていうことなんだけどね、「彼ができないなら、我慢しなきゃいけないの?」って言ったら、そういうわけじゃない。

むしろ、その逆だよ。

パートナーシップにおいて、どちらかが我慢を強いられる関係は、絶対に二人の関係を蝕んでいくから。諦めないで、二人の「どちらも我慢しないでいい方法」を見つけていきたいの。

まずね、シズちゃんが「性的なコミュニケーション(大人の触れ合い)に何を求めているのか?」っていうことを考えてみてほしいんだよ。

その触れ合いを通して何を得たいと思っているのか、何を感じたいと思っているのか?っていうことだよ。

きっと、いわゆる性的な快楽っていうのも、一つにはあるかもしれないけれども、

⚫︎身体の触れ合いやぬくもりによる安心感を感じたいとか、

⚫︎お互いを無防備に見せられる時間を共有したいとか、

⚫︎魅力的な女性として、彼から求められているという実感を得たいとか、

そんなものもあるんじゃないかな?

だとしたら、だよ。

いわゆるあなたが思っている「大人の触れ合い」以外でも叶えられることはいっぱいあるんじゃないかな?って思うんだよ。 

裸で抱き合ってお互いのぬくもりを感じるだけでも満たされるかもしれないし、優しく目を見つめて名前を呼んでもらうだけで幸せかもしれない。

手を握ったときにギュッと握り返してもらう感覚を味わうのもいいし、お互いの身体を預けあってマッサージするのもいいかもしれない。

性的な雰囲気を楽しみたいなら、手などで気持ちよくしてもらってもいいし。

そう、選択肢は無限にあって、いくらでも工夫できると思うんだよ。

「二人だけの幸せなスキンシップ」を叶える方法は、きっとあなたが思う以上に、もっともっとたくさんの選択肢があるんだって思ってみてね。

そうやって視点を広く緩められると、彼ももっとリラックスして(プレッシャーを感じずに)あなたとのスキンシップを楽しめるようになるかもしれない。

どんなカップルでも、遅かれ早かれいわゆる機能的な部分ではできないことが増えていくけれど、だからこそ、二人で工夫しながら「二人が満足できる方法」を見つけていって欲しいなと思います。

パートナーシップって、年齢や状況によって変化していくお互いの人生の中で、「二人にとっての幸せ」を工夫しながら見つけ続けていくことだと私は思ってるよ。

せっかく優しく素敵なパートナーと出会えたんだもん。お互いを思う気持ちがこんなにあるのに、ギクシャクしちゃったらもったいないよ。

年齢を重ねたからこその二人で、もっともっと幸せを叶える工夫をしていこう。

あなたの気持ちに寄り添って、希望を叶えてあげたいと思ってくれている彼だから、きっと大丈夫。身体では繋がれなくなっても、今よりもっと心を繋げて親密な関係を作っていけると思うよ。

繊細なテーマを、勇気を出してご相談くださってありがとう。

応援しています!