
〈〈 前回 『目の前で繰り広げられる子どもの行動に、戸惑う大人へ伝えたいこと。』
「学校は行かなくてもいい。」確かにこれは『水野谷塾』の主義ではありますが、何の障壁もないのに、単に面白くないから、面倒だから行かないことを推奨してはいません。
それと同じように、「宿題はしなくてもいい」と言うこともありますが、それは「嫌なものはやらなくてもいい」と言っているわけではありません。
ちゃんと説明をしていないのにできないのは当たり前。
できるようにしてあげてないのに、「なんでやらないの?」と言っても、子どもたちは楽しくないからやらないのです。
「どうして学校に行きたくないのか」「どうして宿題をやりたくないのか」をちゃんと原因究明し、自分でできるようにやり方を教え、自分でやることは楽しいということを味わわせることが大切です。
山本五十六の
やってみせ、
言って聞かせて、
させてみせ、
褒めてやらねば人は動かじ
という言葉は、私の大切にしている言葉の一つです。
ですから、これまでコラムで掲載してきた『寄り添い』をご理解いただき、実践していただき、「やろうと思ってもなかなかできないもんだなあ」と苦労された方でないと、私の言っている「学校は行かなくてもいい。/宿題はしなくてもいい。」は通じません。
「言われた通り、子どもに注意しなくしたんだけど、宿題やらないんだよねえ。」

それは当たり前です。
子どものそばに行って、子どもと同じように宿題をやったり、一緒に頭を悩ませたりしていますか?

共に歩んでいないのに、結果だけ欲しいと言っても無理です。
ですから、子育ても積み重ねが大事です。
コラム1からていねいに少しずつ理念を学び、実践を積み重ねるからこそ、発展問題が解けるようになるのです。
小学一・二年生は、本来は担任の先生や親御さんのことを好きな時期です。
この時期に、
温かい言葉で
分かりやすく
優しく教え
たくさん認めてください。
自己肯定感が高まり、可愛らしい我が子に出会えます。

小学中学年からは少しずつ親から離れていきます。
親離れが始まる兆しです。
「共感」「話し合い」は大切にしつつも、少しずつ本人の判断に任せる割合をつくっていきます。
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