『私、今までは学校が嫌だった。でも、(学校復帰を控えた)今は楽しみ。私バグってる。』
これは今、私が経営するフリースクール「水野谷塾」に来ている子が言った言葉。
子どもたちに「そろそろ学校へ行かない?」「勉強しようか」ということは、私からは言いません。
でも、「水野谷塾」に来る子どもたちは一人残らずいつしか勉強したいと言い出し、学校に戻りたいと言います。(私は子ども達にずっといてほしいのに)
「水野谷塾」の不登校支援では、
心と体が元気になる
とある日突然、「来週から学校へ行く」と言い出すことが多いです。
中には1~2週間で「学校に行く」と言う子もいましたし、お子様に会っていないメール相談でちょっとアドバイスをしただけで「学校に行くようになりました」と連絡が来ることもあります。
私は、
お子様の様子をよく伺い、
寄り添い方をご提示しただけ。
「水野谷塾」のモットーは金子みすゞさんの
「みんなちがって みんないい」。
この「みんなちがって みんないい」は簡単には、できません。
一人ひとり違った個性を、「ただごちゃ混ぜにすればいい」というものではないからです。
そのため、
一人ひとりの違いを正しく把握すること、
これを「水野谷塾」では大切にしています。
その上で、みんなで場を共有することも大切にしています。
普段のおしゃべりの中で「あの子は○○が上手だね」といった個性について触れていると、子どもたちは
個性の違いを喜び、
友達のいいところをまねして楽しんでいますよ。
勉強があまり好きではないC君。ゲームやYouTubeで好きなことはあるけれど教科書の内容に興味はないようです。教科書を広げてもなかなか進みません。
そこで、おしゃべりをすることにしました。
アニメの内容などその子が好きなことについておしゃべりをしました。一通りおしゃべりをしたら、そのまま「これはさ…」と問題集の説明をはじめます。
1問やったらまたおしゃべり、また一問やっておしゃべり…。
しばらくすると、はじめにおしゃべりをした後、まとめて答えを写すようになりました。写すことも勉強だと、黙って好きなようにさせていました。
また、しばらくすると、答えの横に教科書を置いて、教科書も見ながら答えを写すようになりました。
そして、ある日「答えは見ない」と言って、教科書だけを見て問題集を解くようになり、
先日、「テストで30点取れました。」とお家の方から嬉しいご報告をいただきました。
大切なことは、個性をどのように正確に捉えるのかということだと思います。
また例えば、あるお母さんが、「うちの子はこだわりが強くて困るんです。」と言った時、私は、
「そうですねえ。○○君は違いの分かる男ですねえ。」
と返します。
人は好きなことならばどんどん進化できます。
ですから、私は、
「(こだわりを)我慢させないでください。
好きなことをどんどん伸ばしていくと苦手なこともできるようになります。」とお伝えします。
「水野谷塾」では、その子が好きなことは何なのか、得意なことは何なのかを探ることについては丁寧に行っているんです。
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