「いつも心に正直に。それが失敗でもいつか笑い話になる」【インド人の名(迷)言 vol.5】

〈〈前回の名(迷)言  『仲よくするしかないじゃない、神様が決めたんだから』

今更ですがインドの国土は日本の約9倍あり、そこに住む人々は13億人ほどと言われます。

普段、日本の都会にいると「人の多さ」にうんざりすることがありませんか?

インドは駅も道路もお店も

人!

時々牛…

もはや、うんざりを通り越して笑いがこみ上げてきます。

なぜこのようなお話を最初にしたかと言うと、13億人もいるインドには日本人以上にたくさんの価値観、生き方をしている人々があふれています。

  • 教育を全く受けられていない人
  • 才能や知識があるのに活用できていない人
  • 賢さを自分のためだけ、もしくは悪いことに使っている人
  • 他の国を知ることで、自国の課題解決に動く人
  • 人を助けることが使命だと思っている人
  • 一度しかない人生、思い切り楽しみたいと思っている人(あ、これは出会ったインドの人はほとんどでした笑)etc.

私はインドに行くたびに、このような方々に出会ってきました。万国共通なのかもしれませんが、地方に行けば行くほど価値観の差が広がっているような気もしています。

私がインドで携わっている学校は、一言で言うと田舎にあります。そこでは多くの人が農業または自分で事業を起こし、家族を養っています。今回の名言は、一代でラッシー専門店を「ブッダガヤ」という町一番の名店に育てた店主の言葉です。

彼はきっと勉強も仕事も好きな人なのでしょう。英語もでき、事業の先見性もありました。

観光客が訪れるこの地で、美味しくさまざまな種類のラッシーをゆったり座って飲めるお店を開業しました。その結果、お店は口コミでどんどん賑わうようになったのです。(※インドの郊外は屋台のような場所で飲み物を買い、立ったまま、またはどこか座れそうな場所を探して座ることが多いです)

その後、彼は一人のドイツ人と出会い、彼と共に貧しい子どもたち向けのフリースクールを開校しました。

富を自分だけのものとせず、人に与えることを選んだのです。

インドの田舎で外国人と一緒にNGO活動をするのは、珍しかった頃のことです。ご紹介した名言は、その話を聞いていた時に彼が言ったことです。

この人と「今」挑戦してみたいと思ったんだ。うまくいくかどうかは分からない。でも、うまくいったら万歳だし、うまくいかなくてもやらないで後悔するよりはいい。失敗したら話のネタにしてもいいし、それを聞いた人の中で、自分より上手にやり遂げてくれる人が出てくるかもしれないだろ?』

ここまで前向きに考えられなくても、「今、自分がどうしたいのか?」を常に意識しておくことが、人生を豊かにしたり、自分を強くしたりするコツなのではないでしょうか?

私たちは自分の気持ちにふたをし続けると、本音がどんどん分からなくなってしまう生き物です。

今の自分の人生は二度とありません。

小さなことからでも、心の声を聴いて決断してくださいね。そして、うまくいかなかった時は…Windysまでご連絡いただければ、ばっちり励まします!

矢印

-教えてくれた普通のインド人-

Age:

40代

Job:

ラッシーカフェオーナー

Family:

妻、息子

Character:

真面目だけど底抜けに明るい性格。時々、町の掃除をしている。理由は、来世はもっと素晴らしい人生にしたいから。最近、ヘナの調合に失敗して髪の毛がオレンジになりすぎてしまったけど、意外におしゃれなんじゃないかと思っている。

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