Q. 私に依存する親に、20数年ぶりにできた彼氏のことを言えません…

真中美和[パートナーシップカウンセラー]

こんにちは!Windys編集部です。

最終回の今日は、まぁこさん(47歳)からのお便りをご紹介します。ご両親に彼氏のことを言えず、どう行動すればいいか困惑されているとのこと。

子どもへ依存する親とどう向き合い、決断していけばいいのか、真中美和の渾身の回答をお届けします。

20代の恋愛で別れを経験した時に精神的に不安定になったこと、その後に好きになった人とも別れてから、20数年間、好きな人はおろか彼氏もいませんでした。

その間ずっと両親と同居しており、両親の夫婦関係はあまり良くなく、父親が俺様気質、母親はマインドコントロールされていて父親の言いなりで、私を通して夫婦関係が保たれているような感じです。また、親は私に依存しており、何かあると私が年賀状の手配やらコロナワクチンの予約やらなどなど依頼してきます。

私のことを心配してというのもあると思いますが、私が男性の話をすることや、家を出て一人暮らしすることを露骨に嫌がります。

そして、小さい頃から過保護で、自分の思い通りに私が動いている時は文句はないものの、自分の常識から外れると呆れるくらいに論じてくるところがあり、しつこさに負けて私が黙り、行動をやめることで文句を言わないという状況です。

現在好きな人とお付き合いして2ヶ月程です。が、そんな親に、彼氏がいることも、彼氏と出かけることも言えないでいます。

姉に相談したところ、後々両親とめんどくさいことになることや、お相手にも迷惑をかけることを心配して、お付き合いをするなら一人暮らしをしてからの方が良いと言います。

あなたは今までも男関係で色々あり、親はきっと「男関係がだらしない」とか「男運がない」と言うだろうからという結論でした。

それを聞いて躊躇してしまう自分と、今のお相手が良い方なのでスムーズに交際を続けたいと思っている気持ちがあり、どのように考え行動するのが良いのか大変迷います。今まで心の拠り所が姉であったため、考えがまとまりません。

まぁこ(47歳)

なるほどね、自分の希望通りに生きようとすると、いろいろ困ったことが起こりそうだと感じているんだね。それはきっと、どうしたらいいのか混乱しておられるだろうなと思います。

辛いのは、「共依存」という関係の中にいるから

でね、まず最初に気づいてほしいことは、あなたと親の関係は、明らかにいわゆる「共依存」と言われる関係になってしまっている、ということなんだよ。(なんとなく文面から、依存してきているのはお母さんかな?と思うのだけれど、明記されていないので「親」と表記して続けるね。)

あなたは、親があなたに依存しているって思っていらっしゃるのだけれども、あなたも親に依存しているの。もう少し具体的に言うと、「親に依存されること」に依存してるんだよ。

自分がどうしたいか?よりも、親がどう思うか?親がどう言うか?親がどうしたいか(あなたにどうしてほしいと思っているか)?が大切になってしまっている状態なんだ、ということに気づけるかな?そう、それがまさしく「共依存」ということなんだよ。

だから、自分の気持ちに自信を持てない。親だけじゃなく、相手がどう言うか次第で振り回されてしまうの。それで、お姉さんに何か言われると、自分がどうしたいのかわからなくなってしまう、ということにもなっていると思うのね。

あなたの人生を生きるための魔法の言葉

でね、ここから脱していく方法は、①自分が何を感じているのか?に目を向けて「どんな感情もあっていい」と認めてあげる(親に対する「嫌だ」「嫌いだ」という気持ちもあっていい)、②親と物理的にも心理的にも距離を置く(離れる)、です。

おそらく①も②もめちゃくちゃ難しく感じるだろうし、②をやろうとすると、間違いなく親からの激しい抵抗にあうと思うので、相当頑張らないと難しいかなと思うんだよ。

だからね、ここでぜひ、呪文のように唱えて欲しい言葉があります。

それは、、、

「親に嫌われてもいい」

(もし、該当がお母さんなのであれば、「お母さんに嫌われてもいい」と言ってみてね)

今、ここで声に出して言ってみて。どうかな?言えるかな?

きっとものすごく苦しいかもしれない。喉で詰まったようになって声が出てこないかもしれないし、言おうとするとわけのわからない感情に襲われるかもしれない。

だけどね、無理矢理にでもいいので、そして全く思ってなくてもいいので(←ここポイント!)、音声として口から出してください。罪悪感や否定するような感情など、いろんな感情が抵抗してくるかもしれないけど、勇気を振り絞って、とにかく声に出して毎日何十回でも言ってみて欲しいの。

それが、あなたがあなたの人生を始められるようになる魔法の言葉です。

親に嫌われたくない、親に嫌われてはいけない、親を悲しませてはいけない、、、そうあなたが思い込んでいるから、自分の幸せを犠牲にしてでも「親に嫌われないこと」を守ろうとしているの。つまり、あなたの人生の目的が「親に嫌われないこと」になってしまっているんだよ。

そしてね、もう一つ言うなら、あなたがそうやっていつまでも親の依存を受け入れ続けているから、親もあなたに依存するのをやめられないの。

そう、「共依存」というのは、依存する人と、依存を受け入れる人の二者がいるから成り立つ関係なんだよ。

あなたが、依存されるのをやめれば、親はしばらくあらゆる手段を使ってあなたをコントロールし、依存させてくれと迫ってくるだろうけど、それでもあなたがその圧力に屈さず、「嫌われてもいい」をやろう。そうしていよいよもうあなたに依存させてもらうのは無理なんだとわかったら、きっと親もやっと自分の人生を、自分の足で歩き始められると思います。

大丈夫。あなたの人生は、あなたのものです。あなたが幸せに生きることが、何よりの親孝行だよ。

勇気を出してご質問くださってありがとう。この一歩が踏み出せたのだから、きっともうご自分の人生を生きる準備はできています。応援しています!

編集部より"嬉しい"お知らせ♪

本日でこちらの連載『40代からのオトナ恋愛相談所-さっさと幸せになろーぜ!』は一旦終了となりますが、最後に、嬉しいお知らせがございます!

連載内で掲載しきれなかったご質問については、すべて、真中美和のブログで回答させていただくことになりました。

「皆さんが勇気を出して相談してくださったことに、全力で応えたい」という、真中の強い想いにより、イレギュラーなことではございますが、このような運びとなりました。

引き続き、「さっさと幸せになる魔法」、受け取っていただけたらと思います。

これまでご愛読いただき、本当にありがとうございました!