【インタビュー】自分の尊厳が守れてないのに、人の尊厳なんて守れない。医師「上原暢子」が目指す未来

-上原暢子の未来-

暢子先生の未来

--

暢子先生の今後の展望を教えてください!

暢子先生

12年住んだ大阪から東京に戻って来る前に、エンタメのつもりで、奈良にいる「すごく当たるといわれている霊能者」に会いに行ったの。

「私は東京で何したらいいの?」って聞いたら、「ガンジス川で赤い太陽を見たらわかると思うよ」って言われたんだけど、わかんなかった。(笑)

ガンジス川

--

なんと!(笑)

暢子先生

「のぶちゃんはもっともっとたくさんの人を救う運命だから、ずっとしんどいよ」「ずっと仕事を頑張る人生だよ」って言われてね。

私は、占いとかは頼ってないんだけど、当時あるジレンマを抱えていて。

--

ジレンマとは?

暢子先生

自分でクリニックしてた時、訪問診療で診るのは1カ月で70人って決めていたのね、プライベートの時間も欲しかったから。

でも私のこの考え方とか、やり方とかだと、1ヶ月に70人しか幸せにできないなと。私は、もっとたくさんの人を幸せにしなくちゃいけないのに」っていう葛藤があった。

--

そこから数ヶ月後には「死ぬWS」を。。

暢子先生

そうなんだけど、別にああしてこうして、って頭で考えて順番に物事運んだわけじゃなくて。

全部、目の前に来たものを「あ!面白そう、面白そう」ってやってくうちに、ここまできたって感じ。

訪問診療の現場で出逢った、亡くなった患者さんやご家族に教えて頂いたことを、もっと元気な人たちに、見送る側の人たちに教えて広めていけたらなって。

--

「死ぬWS」は大好評ですよね!私も熱い感想を語りたいのですが、ネタバレになるので。笑(編集長)

暢子先生

あのワークで「最初にどんな死に方をしたい」か考えてもらうじゃない?

私も「死ぬWS」やるまでわかってなかったんだけど、すごくたくさんの人が周囲に迷惑をかけずに死にたいと考えていることを知ってびっくりしたわけ。

普段から人に迷惑をかけないで生きようとしている人たちが、すごく多いでしょう。でも、「死ぬ時までみんなそんなこと思ってるんだっ!」て思ったの。

--

日本人は特にそうかもしれません。

暢子先生

私の祖父母は、親族じゃない人にも介護してもらってたんだけど、

みんなで可愛い、可愛い、って言いながら祖父母をいじりたおして、笑ってきたの。

もちろん大変なんだよ、大変なんだけどそんな感じだったから、「介護=迷惑をかけること」なんて思ってなくて。

--

そんなこと聞いたことないです!介護って「つらくて大変なもの」だって。。

暢子先生

それに私は、死んでいく人って、愛と感謝を伝えてお別れしていくんだな、っていうのを現場で見せてもらってるし。

--

愛と感謝を、、そうなんですね。

暢子先生

そして「みんながみんな迷惑だとか思って介護をやってるわけじゃない」っていうのも知ってるから、そこのギャップを埋めたいというか。

そのためには生きている私たちが、自分のことを大切にできていなかったら、目の前の人のことを大切にできないっていうのを「死ぬWS」を通じて知ってもらいたい。

尊厳死って言うけど、自分の尊厳が守れてないのに、人の尊厳なんて守れない。

だからまずは自分が、自分の大切なことに気がついて自分を大切にすること。

それができて初めて、目の前の大切な人の、大切なものって何だろう?って思えると思うんだよね。

亡くなっていく人が笑って死ねるような。送る人も、泣くけど笑って送れるような。そんな世の中になったらいいなと思って「死ぬWS」やってる。

ブログや、windysの記事見てるだけではない、生で聴く先生はすごい!!(インタビュアー&編集長)

暢子先生

だからこれがライブなんだよね(うまくまとまった!笑)。

取材 ・加藤智子

編集後記

ご多分に漏れず、私も「死ぬWS(オンラインver)」で人生を再スタートできた一人。7年前のある出来事をきっかけに止まってしまった時計の針が、このWS後に動き出しました。オンラインでそれほどの威力でしたので、ライブverの暢子先生はもっと凄かったです。取材の日の夜は興奮しすぎて眠れず、翼がもう一枚生えたんじゃないかと思うくらい元気とやる気と行動力がもらえました。

そして「何としても暢子パワーを世の女子たちに伝染させなければ!」と意気込み編集に挑みましたが、いかがでしたでしょうか?感想ドシドシお待ちしております!

◆暢子先生の連載

暢子先生の真剣なお悩み相談室

「死ぬWS」は女人生の必須科目

全ての悩みはいっぺん死ねば解決する!