〈〈 前回の名(迷)言 『なんでもないようなことが幸せだったと思うのは、日本人もインド人も同じ!』
デンジャラスなイメージが強いインドですが、実はこの国、びっくりするほどポジティブで、人の目を気にせず、自分のことが大好きな人が多いのです。
ブッダの言葉よりも、普通のインド人からの名(迷?!)言の方が、今の日本人の悩みを吹き飛ばしてくれるかもしれません。
今回の『普通のインド人の名言』はこちら!
ビジネスの場は違うかもしれませんが、インド人同士はあまり「ありがとう」を言いません。
それは、お互いに支え合って生きるのが当たり前、迷惑をかけ合うのは信頼している証、といった価値観があるからのようです。
でも、第三者に話す時に「自分が困っていた時に、あの人は助けてくれた。すごく感謝しているんだよね。だから、恩返しがしたいんだ」という話をよく耳にします。
なので、実は私たち日本人以上に人に深い感謝を感じ、さらにそれを行動で示そうとしているのかもしれません。
試練に感謝。乗り越えた自分は偉大
今回の名言は、両親を早くに亡くし、さらに貧しかったRajさんが、お姉さんが離婚をして家に戻ってくることを話してくれた時に言ったものです。
インドの地方では、どちらかが勝手に出て行ってしまうことはあっても、離婚は滅多にありません。そのような環境で、お姉さんが離婚…近所の目も気になるし、自分の家に戻ってくると家族みんなが気を遣います。
しかしRajはこう言っていました。
「お姉さんが離婚して戻ってきたら家事も分担できるし、育児のアドバイスももらえるし、いいことがたくさん。これはありがたいこと。そして、
お姉さんの帰る場所を残していた自分自身って偉大じゃないか。
それに気づかせてくれた神に感謝。だから(?)今日は飲んでもいいよね?(笑)」
神は乗り越えられる試練しか与えない、と日本でも時々言われますが、苦労を重ねているインド人は、その試練に感謝をします。
その状況をいかにポジティブにとらえるか、問題が起きても良い部分を見つけ、それができた自分を惜しげもなく褒めるのです。
きっと今より楽しい未来が待ってる
Rajはあるとき、人生でも仕事でも、何度もどうしたら良いか分からない場面に出会ったそう。
しかし、プライドを捨てて周囲に相談したり、一生懸命考え抜いて決断したことをがむしゃらに実践したり、何よりも問題が起きたことに感謝をすると、道が開けたそうです。
問題がある(ヒンディー語では、「問題がやってくる」という表現をします)ことは、成長のチャンス。
それを乗り越えたら、きっと今よりも楽しい未来があるに違いない、と経験を通して知ったのでしょう。
だから、自分にチャレンジする権利をプレゼントしてくれた神に感謝をするのです。
困ったことを楽しむまでできなくても、私たちも問題を乗り越えた先の未来を見つめたり、その状況からラッキーな部分にフォーカスしたりするだけでも、ふと心が軽くなり、適切なアクションが思い浮かぶかもしれません。
両親を早くに亡くしたこともあり、村長さんが父親代わりで姉弟思い。結婚相手への理想が高すぎて、今の奥さんと結婚するまでに、かなりこじらせている。
〉〉vol.3 『手をかけたものは、子どもでも、魚でも、牛でも、みんな元気になる』
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