
こんにちは!
経営コンサルタントの吉井りょうすけです。
僕の知り合いで、人の力を引き出すのがすごく上手な方がいます。
自分でビジネスをしている方なので、いろいろな業者さんとつき合うのですが、近くで見ていると、協力者さんたちが軒並みいい仕事をするんです。
たとえば、デザイナーさんと仕事をすると、その人の最高レベルのデザインを出してもらえる
(デザイナーさん自身がそういってました。デザイナーさんのポートフォリオを見て、僕もそう思いました)。
ホームページをつくると、その制作会社さんで、やっぱり過去一番いいサイトができます
(これも、サイト制作会社の営業さんが言っていました)。
「人の力を、引き出す力」がすごいんです。彼女はいったいなにをしているのでしょう。
僕が感じるのは、彼女は「相手に敬意を示すのが上手」なことです。
一緒に仕事をすると、
⚫︎すごく相手のことばを大切にして、素直に聞きます。
⚫︎プロが持つ一つ一つの知見に、心から関心を寄せます(それが言葉の端々からつたわります)。
⚫︎仕事の区切りを迎えるごとに、明るく感謝を伝えます。
そしてそれらを伝える言葉がとても素直で、もちろん、相手をコントロールしようなんて気持ちは感じられません。
心が乗っているように聞こえる。
彼女と仕事をしていると、自分が大切にしてもらっているのがわかる感覚です。

僕自身、敬意を向けてもらうことの効用は、とても実感しています。ありがたいことに、僕がおつきあいする方は、皆さん僕にも敬意をはらってくださいます(本当、ありがたい)。
すると安心して「気づいたこと」や、「生まれたアイデア」を伝えたり使ったりできます。
いい仕事にはきっと、そういう「いま生まれた気づきやアイデア」がたくさん含まれている。そう思うんです。
“人の力を引き出すのが上手な知人”に話を戻すと、彼女は人に素直に敬意をはらえる人ですが、自分の意見がないわけではありません。
一つ一つの仕事で「こうやりたい」とはっきりとした方向性を持っています。
その方向を適切なタイミングでちゃんと示しながら、人の仕事に素直によろこぶ。
考えてみると、一般的に、人の力を引き出そうとするとき、どんな方法をとるでしょう?
評価と報酬を使ったり、褒めたり、怒ったりするのが多いかな。でもどれも、あまりうまくいっているようには思えません。
それよりも、

こういう方法が、とても効果的なのかもしれません。
敬意を示すのは、話を聞くときに「関心を示す」のが鍵でしょう。
すると安心感が生まれ、がんばろうと思える。自由に感性と発想を使えます。
「相手はちゃんと仕事をしているか」なんて疑心暗鬼に人を評価する目を研ぎ澄ませるよりも、相手に敬意をもつ。こういう「あり方」が人の力を引き出すコツなんでしょうね。

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