こんにちは!
ド素人農業作業員のヒロルです。
記事の更新が7月からピタッと止まっていましたが、無事にお米を収穫することができたので、皆さまにご報告をさせていただきます。
この度人生で初めてお米をつくりました
無肥料無農薬でお米を栽培しました。
「大量生産して一財産築いてやる!」と意気込んで取り掛かりましたが、想像以上に大変すぎて体がもたず、収穫量も非常に少なく
大赤字でした。
これまでの僕の人生で最大の失敗でした。
リカバリーできないぐらい、体、精神、お財布がすり減ったので、お米づくりはこれで最後にしたいと思います。
本当は、たくさん収穫して、みなさんにも味見をしていただきたかったのですが、
目を覆いたくなるような収穫量の少なさ
だったので、お米ではなくこの経験を皆さまにお裾分けさせていただきます。
自然栽培とは、「雑草との戦い」
自然栽培は、(栽培期間中、田んぼでは農薬も化学肥料も使わず育ったお米)大変なことが多すぎて、どれから話していいか分からなぐらい、大変でした。
でも心が折れた、痛恨の一撃を挙げるとしたら、
「雑草対策」
でした。
2022年6月23日に田植えをし、その翌日から7月末までの約40日間、田んぼに生えだした雑草たちを毎朝4時から7時までの3時間、草を抜き続けました。
「除草剤」と言われる、雑草を抑える農薬を使わないので、至る所に雑草が生えてきます。
雑草を抑えないと、稲が雑草にのまれて枯れてしまいます。
予定では、「除草機」と呼ばれるトラクターに似た機械を使うはずでした。
でも田植えが下手なため、苗列がガタガタで、除草機を使うと苗を踏みつけてしまい大惨事になるとのことで、雑草を人力で取り除きました。
一口に「雑草」といっても数種類あり、なかでも、最強最悪の雑草種は、【コナギ】と呼ばれる猛者。
こ奴が最強と言われるのは、抜いても、もう一度水田につけると、根を生やし増殖するから。
だから、
コナギは、抜いたら陸に投げ捨てないといけません。
田んぼの泥が根についたコナギはアンダースローで投げ捨てないと肩関節が故障するほどの重量になり、ヒロルを大変苦しめました。
こうしてついた二つ名は
ゾンビ草。
諸説ありますが、農家さんから聞いた話では、
一株あると、あっという間に田んぼを埋め尽くすほどの生命力がある。
でも、悪者ではなく、土壌改善に一役買っている。
とのことでした。
それでも雑草には勝てませんでした。
この経験で、農業の最大の壁は「雑草」ということが身を持って分かり、除草剤がないと農業が成り立たない事がよくわかりました。
簡単に「無農薬」って言っちゃダメですね。
これからはスーパーで売られている、農薬を使った野菜を偏見の目で見ることなく美味しくいただきたいと思います。
こうして雑草に飲まれてしまった事で、不本意ながら、世界一原価の高いお米になりました。(当社調べ)
<データ:世界一原価の高いお米>
作付け面積:3.8反(3768.6平方メートル。1140坪)
収穫量:玄米360kg
反収:約1.6俵(94kg)
通常の肥料農薬を使った農法の平均反収:8俵(480kg)
通常のお米の1/5の収穫量でした。
経費:95万円 (人件費含まず)これプラス新車の軽トラを7年リースで借りました。
お米1キロあたりの原価:2,639円(僕の人件費含まず)
教訓:「農業には手を出すな!」
本当に、農業を舐めていて、申し訳ございませんでした。
もう二度と、農業やりたいなんて言いません。
僕にはとうていできない、仕事でした。
素人の僕がやると、原価で2,639円/キロでした。
もし、新潟県の最低賃金にも満たない時給800円の人件費をいれたら、原価:1kgで3,750円ぐらいになります。。。
5kgの袋にしたら、1万8750円です。
だから、声を大にして言いたい。
自分で自然栽培のお米は作ってはいけない。
プロから買うのが一番賢い方法です。
今回の農業チャレンジで、新潟県でトップレベルの自然栽培農家さんとお知り合いになりました。
その方は、僕の30倍近い面積の田んぼをてがけている米作り歴55年の巨匠「高橋さん」です。
なんと、
高橋さんの自然栽培米を弊社で販売させていただけることになりました。
自然栽培、
そして新潟県産コシヒカリ
とても貴重なお米。
5kgで6,500円(税込・送料別)です。
くどいですが、
ヒロル米だと、5kgで1万8750円です。
(販売できるほど量が採れませんでした 泣)
その約1/3の値段。
これが農家さんと素人の差です。
気になるお味は、もちろん美味しいです。
すごく美味しいです。
すでにご購入いただいた方たちからは「とにかく美味しい」「びっくりするくらい美味しい」「美味しー!!!」「最高に美味しい」「もちもちで美味しい」「むちゃくちゃ美味しい」「控えめに言って死ぬほど美味しい」など、ありとあらゆる「美味しい」をいただいております。
お申し込みはこちらから!
追伸:自分の人生に集中します
まだまだ書ききれないほどの困難と学びがありましたが、そろそろ読み疲れたと思うので、最後にしたいと思います。
7月24日(日)朝5時、田んぼの中で草取りをしている時に思いました。
「僕は、農業よりもデスクワーク の方が、好きだ」
こうして僕はお米づくりを辞めることを決めました。
誰が言った言葉か分かりませんが、
「失敗と書いて挑戦と読む」
これにめげず、来年は違う失敗をしたいと思います。
これまで応援していただき、ありがとうございました。
引き続き応援していただける方は、僕が大好きなデスクワークで頑張って販売体制を整えた、【天意の米粒】をご購入をいただけると嬉しいです。
それでは、またどこかでお会いしましょう!