妻がもう一度夫を好きになって幸福な結婚生活にする技術

こんにちは。パートナーシップと性のカウンセラー小野美世です。

突然ですが、夫への不満、ありますか?

相談業を長くやっていると、私のところには、女性たちからの夫に対する不満が数多く集まってきます。

「もっと優しくしてほしい」「プレゼントにお金をかけてくれない」「旅行の段取りをするのはいつも私」「育児のつらさを全然わかってくれない」「言い方がきつい」「ゲームばかりしている…。」etc.

私はいつも、夫に不満が出て心が離れたときは、ある技術を身に付けるチャンスだと思っています。

「ん?技術?チャンス?」と思われた方は、ぜひここから先を読んでみてください。

1.夫と心が離れる決定的な理由

パートナーに不満があると、こんな気持ちが出てくるのではないでしょうか。

「もうこの人になんか頼らない。」

「もうこの人の前で笑顔なんか見せるもんか。」

「もう自分のことを話すのはやめよう。どうせ聞いてくれないし。」

「自分が傷つくだけだし、こちらから何かするのはやめよう。」

誰だって傷つくのは嫌です。だから自分の心を守るために、不満をもって「予防線」を張る方が多いと思います。

それ自体は悪いことではありませんし、自分の心を守る行動も大事なことです。

ただ、常に予防線を張るようになると

「親密感」

が失われ、どんどん夫から心が離れていきます。

「親密感」が失われると不満が出る

親密感とは、互いに本当の気持ちを話せる優しくあたたかい空気のこと。

夫との間に親密感があれば、それはあなたの自信になり、穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう

親密感の薄れた相手に、自分の本当の気持ちを話そうなんて思いませんよね。すると、次の不満がどんどん見つかります。(不満を探すセンサーが勝手に発するかのように....)

そして肝心な、「不満の下に隠れているあなたの本音」はさらに心の奥へひっこんでしまいます。

2.不満ではなく本音を差し出す

夫への不満が溜まっている方に対し、私はいつもこんな風にアドバイスをしています。

『不満を言うのは簡単なこと。でも不満の下には、あなたの大事な「本音」がある。パートナーに差し出すのは、そちらのほうだよ』

不満の下には本音がある、これはどういうことでしょうか。

たとえば、こんなシチュエーションを想像してみてください。

夫がソファでのんびりスマホを見ている横で、自分ばかりがいつも動いている。もう本当に嫌。この人は何も考えていないのかしら。

こんな時、きっと多くの女性は「もっと家事をしてよ!」という不満を抱き、それをそのまま言葉にするでしょう。

でも、「もっと家事をしてよ!」の下には、こんな本音が隠れている可能性があります。

できないところは助けてほしい。

ありがとうくらい言ってほしい。

私もダラダラしたい。私も休みたい。

家政婦と思われているような気がしてイヤだ。

これだけの本音があったとしても、それを言葉にしなければ、夫には伝わりません。

「家事をもっとしてよ!」と言われるのと、「私もひとりの時間がもっとほしい」「できないところは助けてほしい」と言われるのとでは、全然印象が違いませんか?

もちろん相手の反応は相手のものであり、伝えたからといって、必ずしも受け入れてくれるとは限りません。

ただ、妻の不満は、「家事をするか・しないか、というだけではない」というのは表明できますね。

不満の下にあった「本音」を夫に差し出し、それを受け入れてもらえたり、雑に扱われなかったりしたら....。そこに、妻の心が動くきっかけが生まれます。「やっぱりこの人が好きだなぁ」という気持ちが戻ってくるかもしれないのです。

3.本音を見つける技術

こういうお話をすると、よくこんな風に言われる方がいます。

「どうしたら、不満の下にある本音がわかるようになりますか?」

「自分ではうまく本音を探せません」

「夫への不満が本音としか思えません」

全てに当てはまるわけではありませんが、2つの方法をご紹介します。

技術①

自分を主語にして、その不満に対し「私はどうしたいのか?」「どうだったら自分の機嫌はマシになるのか?」を探りましょう。

これは落ち着いて考えてみないと、気づかないこともあります。そのため、イライラした状態がひと段落したときにやってみてください。

技術②

不満がでたとき、夫からどう扱われている気がするのか?を探ってみてください。

(家政婦のように扱わている気がする、など)

そして、それをどう感じるのか(悲しいのか、イヤなのか、怒っているのか、がっかりしているのか)を探り、言葉にしてみます。

これは必ずしも夫に伝える必要はなく、「自分はそう感じているんだ」と分かるだけで、少しすっきりすることもあります。

ただし、「相手になんとかしてほしい」状態の時は、自分で自分の気持ちをあえて分からなくさせていることがあります。

たとえば、夫に対して「私の気持ちを察してほしい」「私の機嫌をとってほしい」などと思っている場合は注意してくださいね。

まとめ

もう一度夫を好きになる鍵は、「親密感」を取り戻すこと。

そのためには、「不満」ではなくその下にある「本音」を夫に差し出す必要があります。

自分の「本音」や「気持ち」を注意深くみることは、幸せな結婚生活を送るために必要な技術だといっても過言ではありません。

ゆっくりこの技術を育てつつ、夫との「親密感」を再び築いていましょう。