吉井りょうすけの本読む毎日 -4月21日- 【エッセイ】

娘2人の名前をつけた頃、僕は日本語の音の美しさに魅せられていて、言葉について勉強していました。

東大の仏教学者の中村元さんが日本語について語った資料や、万葉集、縄文語、いわゆる古典、祝詞についてまなびました。

目の前のクライアントさんが話す言葉の音は、その後僕がコンサルティングをするときの、その人を理解するための一つの指針になったように思います。言葉は、話す人、書く人の心の中を表していて、音を聞いていると、何かその人が仕事にこめているものが、伝わってくる気がするんです。

言葉を丁寧に受け止めると、その人とのつながりが生まれる気もする。

その頃から10年ほどが経ったでしょうか。

久しぶりに言葉の本を古書で取り寄せて読むことにしました。いま手元に一冊の本があって、読まれるのを待っていています。

ただ楽しいだけの読書。

いま、とても楽しみな時間です。