インタビュー連載『翼を広げた人たち-風の時代を生きる-』file:001 高橋ナナ

気付いていましたか?

私たちはみな、『自由の翼』を持って生まれてきたことを。

とうとうやってきた「風の時代」は、「常識」という名の見えない檻の中で、ずっとおりたたんでいた翼を広げ、自由な世界へ飛び込んでいくとき。

もちろん、責任を持って地に足をつけながら。

このインタビュー連載では、すでにそうした生き方を実践している「翼を広げた人たち」をご紹介いたします。

あなたの『自由の翼』でどこまでも飛んでいけるように、、その力となれますように。

file:1 高橋ナナ

◆あなたの職業は?

3つの法人を経営しています。経営者になってから10年経ちますが、自分の会社を立ち上げる前までは、仕事をとっかえひっかえしていました。プライベートでは、ビジネスパートナーでもあり親友でもある旦那さん、子供3人、猫4匹と暮らしています。

◆法人を3つも経営?

最初からそうしようと思っていたわけではなく、どんどん増えていった感じです。

『株式会社GODDESS』ではいまWindysの運営を頑張っていて、『一般社団法人ゼロポイントファシリテーター協会』は主にセミナー・講座をしています。『NPO法人ニルバーナ』ではインドの学校を現地の仲間たちと運営を頑張っています。

◆なぜそんなことが?

『経営なんて誰でもできるよね。 』

もし会社がつぶれても「つぶれた」って言って私は普通に働きに行きますね。働きに行くか、また新しい会社を創るか。全然気にしないと思う。

誰かに迷惑をかけるんだったら申し訳なかったなぁって思うし、迷惑をかけないように全力でやるけれど。

「自分のプライドがどう」とかはない。次のそこからの人生でネタにして生きてく。 気にしないと思う、恥ずかしいとかもないし。

取引先に迷惑をかけるとか、社員に給料未払いになるとか それをやらなければ別に大丈夫。

ある意味、どこでも生きていけると思ってるからですよね。

◆これまであった嬉しかったことは?

スタディーツアーで20人以上の人と一緒に旅をできたこと。

海外に一緒にみんなで行けるって大人の修学旅行じゃないけど、めちゃめちゃ楽しかったです。ガンジス川を一緒にボートに乗ってクルージングしたりとか。

売り上げとか、何なら毎回赤字なんですけど

◆夢は叶えましたか?

すべて叶いました。「こういうことをやりたい」と自分が若い時に思っていた、30代前半とかに思っていた事っていうのは、全部。セミナールーム付きのサロンが欲しいとか、物理的なことも含めて。

◆情熱の源は?

自分がないんです。悩むことにエネルギーを使ってないというか。よくも悪くも。自分がどうしても「こうだ!!」と言うのはなくて。何かわからないけど自分に来たものを全てありがたくやらせていただきますみたいな感じなんですよ。だからエネルギーもぜんぶ供給されている感じ。朝起きたらなんか元気だし。

◆全然悩まないのですか?

疲れるじゃんだって。だから私ね、エネルギーのチャージ方法とかで言ったら、「コントロールをしてない」ってこと。

何かをどうにかしたいっていうのが先になければ悩みなんてないよね

何かがあってそれを自分の思い通りにしたいけどならない、だから悩むんじゃない?

私それがないから。悩まない、悩めない。

◆人生のターニングポイントは?

インドに行ったことですよね。あるとき「行かなきゃっ!」て思ったんです。行かない理由がないと思って。

インドで全てが崩壊したんですよ。

新しい自分も出てきてしまった、満を持して。あそこまで価値観が崩壊したことって後にも先にもなかったですもんね。気づいちゃったみたいな。

◆インドへ行く前は普通の女の子?

ほんとに普通の女の子。恋に悩んで、人生に悩んで、そういう女子だったんですけれども。なんでか今そういう人たちに「教える」って言う仕事させてもらってて。

インドで、アウトオブコントロールというか、その世界を知ったと言うか。それに身を任せたほうが人生はスムーズだと体得しました、私は。 エゴで自力で頑張るよりも。

◆よくサレンダーと言われてますが?

「 人間万事塞翁が馬」って言うじゃないですか、まさにあれの世界、サレンダーの世界なんですよ。

人生、いいとか悪いとかそこだけ切り取ってみると、不運だとかあるかもしれないけど。

もしかしたら行かなくてよかった場所かもしれないし、別れてよかった男かもしれないし、落ちてよかった試験かもしれないし。そんなのわかんないじゃん、そん時だけでは。後から何につながっているかなんて、人間の脳みそにわかる仕組みになってないから。

これまで大変だったことは?

3人目の産後が1番大変でしたですね。まず陣痛が始まった時に、執筆の赤入れをしていて、気がついたらお腹痛いみたいな。そのまま破水して、産院にいったら18分位で生まれました。先生に、「間に合ってよかった」って言われました 。(笑)

退院してからも、家に帰ってそのまま、まずパソコン前の椅子に座りましたからね。ベッドに行かずに。

◆どうやって切り抜けた?

『すべてにおいて人の力を借りました。』

ママなんだから、とかママのクセに、とかそういうのがあるのかもしれないけれども、授乳以外は週に5回ベビーシッターさんとお手伝いさんに来てもらいました。

アホだったんですよね。結局仕事のコントロールとかを知らなかったんですよ。

でも私のやり方として、まず限界までやったんですよね。マックスまでやって自分の力量を知ってからこのぐらいかなって減らしていくスタイルなんですよ。ちょっとずつやってもうちょっといけるなぁというタイプじゃなくて。

周りの人の協力なしには、こんな仕事絶対できてなかったです。

感謝

人生のモットーは?

「リスペクト」って言うのと「インテグリティー」っていうの。誠実さ。 そして、「尊重すること」。

人間だけなくすべての動物・植物・鉱物。 自分を含む、自分以外の全てのものを尊重することを、めちゃくちゃ大事にしています。

例えば、誰も見てないからってゴミを捨てたりとか、誰も見てないからって自然に咲いてる花を取って持ってきたりとかできない。当たり前のことですけど。

◆今後のビジョンは?

農業とかいろいろあるんですけど。大きいビジョンとしては、Windysのテーマでもある、「女性が自由に生きる」ことを手伝いたい。そして「女性の人生に寄り添いたい」それしかないですね。

私なりたいものとかないから(笑)、一生何やっていくかってことでしか、話せないですけど。

やっぱり「女性の幸せ」が好きなんですよね。 そのためにできる事だったら何でもやる。

職種とか業種とか仕事の種類とか関係なく。女性の幸せに自分が提供できるもの、貢献できるもの、私ができること全てをやるって感じですかね。

◆最後にナナさんにとって自由とは?

私、自由って言葉にすら縛られたくない。 「自由でいなきゃいけない」ってめちゃくちゃ不自由じゃない?自由キャラを演じるとかさ。不自由になりたい時もあるさみたいな。

本当の自由って何でもオッケーって言う感じ。何でも楽しめるっていうか。

相手があることで、何か自分の行いが人様の迷惑になってしまうことに関しては、しっかり責任持ってやります。 いきなり無責任なことをしたりとかそういうのは絶対嫌なので。

「自由のコインの裏は、自己責任なので」責任あっての自由ですね。

取材 「加藤智子」