こんにちは。パートナーシップと性のカウンセラー小野美世です。
「EDの夫を何とかしたしい!」と頑張っている女性は多いですよね。
私も、数々のお悩みを受けてきましたが、お話を伺っていると「一度あきらめた方がいいとき」というのがあると思います。
「自分の希望を叶えるために、あきらめる」ではなく、「手放せば自分の欲しいものがくるんでしょ?じゃあ手放します〜」というのでもない。
本当にあきらめる、というやつです。
「夫のED」というテーマに限らないことでもありますが、一度スッパリ、しがみついているものから手を放し、あきらめる必要性、今日はそんなお話です。
1.EDになった夫の真意
EDになったご主人から、あなたはこんな風に言われたりしているのではないでしょうか。
「いろいろ言われるのがつらい」
「もう少し時間がほしい」
「痛いし触らないでほしい」
etc.
これは要するに、
「そっとしておいてほしい」
ということです。
でも、そうできない女性がほとんど。
「何もしなかったら、ホントに何も起こらないんじゃないか。」
「そうして状況が変わらないまま何年もすぎていくんじゃないか。」
など、いろいろと考え、
ネットで検索したり、
ネットで検索したり、
ネットで検索したり、、、されている方が多いと思います。
そしてこれは当然、「そっとしている」ことにはならず、「なんとかしようとしている」のです。
この空気は夫にも伝わっています、残念ながら。
2.一度しっかりあきらめてみる
夫が以前のように戻ることを期待して、画策をして、トンネルから出られない気分になる。そういう雰囲気をまき散らしていることが、もう「そっとしていない」のです。
結果、ますます負のスパイラルに入っていくご夫婦が多いのが現状です。
であれば、一度、しっかりあきらめてみる。
もうできないんだ、とあきらめる。
もう私の思い通りにはならないんだ、とあきらめる。
もうコントロールしても仕方ないんだ、とあきらめる。
一度、死んだような気持ちになる。
中途半端にやるのではなく、徹底的に。
そこまでやらないと、夫への中途半端な期待がムクムク出てきて、余計なひとことを言ったり嫌みを言ったりしてしまいます。
あきらめるのは、自分のため
「私がなにかしたら変わるんじゃないか」
「私が間違っているところを直せば、彼も変わってくれるんじゃないか」
「少し時間がたてば状況が変わるんじゃないか」
「疲れてないときならなんとかなるんじゃないか」
「EDとか関係なく誘っていってうまくいってる人がいるなら、うちもうまくいくんじゃないか」
夫がEDになったとき、心の中がそんな期待と画策あれこれでいっぱいなら、実はこれ、「自分がつらいだけ」です。
だから、自分がつらいだけの選択をやめるために、あきらめる。
自分のために、一度、あきらめるのです。
自分の身勝手さに気付いてしまうかも
そして、もしも、完全にあきらめたならいろんなことがわかると思います。
「セックスさえしてれば、夫婦はうまくいってるように思えるし、それで必要としてたのかも」
「できなくなった相手をバカにしちゃう自分」
「セックスで100%何とかしようとしてたことがあったんだな」
とか、そんないろいろに気付くかもしれません。
「夫をなんとかしないと!」と思っていた心の矢印を、一度全部自分に向けてみたらいい。
自分がどれだけ身勝手なことを言ったり思ったりしていたのかも、気付いてしまうと思います。
4.あきらめた先にあるもの
もちろん、夫のEDの問題は、妻があきらめたら終わる、というわけではありません。
「あきらめた」土台の上に、自分がどうしたいのかを、一度しっかり考えてみることが大切です。
このときのポイントは、
「普通は」
「常識では」
「一般的には」
「他の家庭では」
「あのブログに書かれていることでは」
「◯◯さんがああ言ってたし」
などということを一切考えずに、自分のためだけに考えること。
たとえば私なら、しばらくどんより時間をすごして、ちょっと気持ちが戻ってきて、自分の気持ちへの対処も考えたら、夫にたくさんの質問をすると思います。
それは、「ねぇ、どうにかならないの?この状態はいつ終わるの?」という、今のあなたを全然受け入れてませんオーラをまき散らしながらの質問ではなく、
「難しいけど、今のあなたを受け入れようと思う、で、どこまでダメなのか私もよくわからないから、教えてくれたらうれしい」という前提の質問を。
この2つは全然違います。自分から出る雰囲気が変わるはず。
ただ、夫の方が「責められている」を少しでも感じたら、もう答えてくれないと思います。
でも、後者の前提でいるのが相手に伝わって、どんな答えが返ってきても、フラットでいられるなら、
今まではできなかった会話が、もう少しできる可能性があります。
まとめ
いろいろ書きましたが、EDの夫をどうにかしたいと思う妻が目指すところは、相手に対して、
「嫌みな」
「攻撃的な」
「あなたのせいよ」っていう、
変なオーラを出さないところまで、自分で自分をケアしてもっていくっていうところ。
ちなみに、「あきらめる」は、私たち夫婦が「2人目がうっかりほしいと思ってしまった私」と「妻をみていて、もう子供はひとりでいいと決めた夫」という構図ができたときに、本気で使いました。
しっかりあきらめました。
そして、自分の中に、人に見せたくない気持ちがあるのも知りました。
それからいろいろあり、今の4人家族がある。この結果は、たまたまですけどね…。
あなたの考えとどう違うか、しっかり比べてみて、参考にできるところがあれば参考にしてみてくださいね。