人を許す方が簡単、それでも自分を許してあげるためには。

前回のテーマは「失敗」でした。

今回は、「自分を許すこと」について、お話を伺いました。

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私もこれまでいろんな失敗がありましたが、大切なのは「自分を犠牲者にしない」ってことだと思っています。

もちろん、その一瞬は犠牲者になってもいい。でも、いつまでもそこにいつづけるのではなく、立ち直らなくてはいけない。

人によっては、明らかに自分が犠牲者であるにもかかわらず、「自分に隙があったんじゃないか」「自分に落ち度があったんじゃないか」と自分を責めてしまう人もいると思います。

確かに隙があったのかもしれない、けれども、そういう自分を許してあげるんです。

自分を許すのって、難しいですよ。

人を許す方が、簡単。

自分を許すには、「人間はそんなに強いもんじゃない」と、人間というものの本質を受け止め、そして自分を信じてあげること。

「自分を信じる」っていうのは、エゴを信じることじゃないですよ。

エゴを持つ「私」を信じようとすると、自分を犠牲者にしたり自分を責めたりする、そんなループから抜け出せなくなるかもしれません。

本当に自分を信じるとは、そういうエゴを超えた、「命」を信じるということなんです。

どんなにつらいことがあったとしても、「自分の命は尊いものなんだ」と思えるかどうか。

「自信を持つ」と聞くと、多くの人は「何かができるようになって」という、築いてきた自信を思い浮かべるかもしれません。

でも、自分の命の強さも儚さも含めて自分の命を尊いと思えたら、築いてきたことが崩れてしまったとしても、自分を信じ、許すことができます。

自分の気分がピークに上がっている時は、誰でも自信を持つことができますよね。

でも、どん底に落ちた自分を許してあげるには、エゴを超越した、命を信じるしかないんです。

人間というのは、そんなに強いものじゃない。

でも、弱いものでもないんですよ。

つづく(これまでのメッセージはこちらから。)

【セドナのナナさんの連載情報】

◆「ホピの道を行く

◆「ヴィーガンを考える