「食べれないもの」に目を向けてたら楽しくない【ヴィーガンを考える】

〈 〈 『ポテトチップスだけ食べていてもそう言える

きっと今、多くの女性が気になっているヴィーガン。

Windysでは、皆さんと一緒に"考える"ことを目的として、ベジタリアン暦40年・ヴィーガン暦10年の「セドナのナナさん」に、ヴィーガン初心者向けのコラムを連載をしていただくことになりました。

トマトと白菜の炒めもの

よく皆さんに驚かれるのですが、私は今61歳で、白髪がほとんどなく一度も染めたことはありません。

あまり老眼にもならなくて、普通サイズの文字ならメガネなしで大丈夫です。

昔から生理もすごく軽くて、「更年期」と呼ばれる症状もありませんでした。

アリゾナに住んでいた頃に日焼け対策をしていなかったので(笑)シミは出来ていますが、61歳のわりには、皆さん「肌も髪もツヤがある」と言ってくださいます。

長年、毒素が少なく、なるべくオーガニックのものを選び続けた生活の結果かもしれません。

そもそも、多くの人が勘違いしていることがあるのですが、

ベジタリアンの「ベジ」って、

ベジタブルの「ベジ」じゃないんですよ。

ラテン語のvegetus(ベジェトゥス)が語源で、これは日本語だと「健全な」とか「健康的な」とかそういう意味合いです。

だから「ベジタリアン」というのは、「野菜を食べる人」というわけではなく、「健康的なものを食べる人」ということなんです。

実は私、「とんかつ娘」と呼ばれるほど、子どもの頃は、とんかつが大好きだったんですね。

ただ、宮澤賢治(※)が好きだったので、その影響で高校生のときくらいから、あんまりお肉が食べられなくなり徐々に飲み込めなくなってきて、、。

そこから、初回のコラムでお話したように、スウェーデンで出会った仲間たちの影響で肉食をやめました。

今では正直、スーパーのお肉売り場は「遺体置き場」にしか見えないです。

でも、なんでヴィーガンをやってるのかというと、シンプルに「楽しいから」ですよ!

肉食をやめてから「これも食べれるの?!あれも食べれるの?!」という新しい発見がたくさんありました。

そこから、いろんなものを試して美味しい料理をたくさん作れるようになりました。そうしたら、楽しいじゃないですか!

ヴィーガン生活の始め方として、私のご提案としては、まずこれまで「お肉」を使っていたものを「豆腐」や「豆類」に変えてみることです。

日本には、良質な「ソイミート」や「ヴィーガンソーセージ」も出回っているので、そういった出来合いのものを使ってみるのもいいと思います。

ちなみに今日私は「ヴィーガンオムレツ」を作ったんですけど、卵の代わりに、豆腐とキビと小麦粉を混ぜたものをターメリックで色付けしたんですよ。

一方で、「これも食べれない。あれも食べれない。」というように、「食べれない方」にフォーカスしていったら、どんどん楽しくなくなってしまいますよね。

これは推測ですが、真面目にヴィーガン生活をやっているのに不健康そうな人は「楽しんでいないのでは?」と思います。

楽しくやらずに偏っていたら、どんなことをやっても同じような結果になってしまいますからね!

つづく。

【注釈まとめ】

※「宮澤賢治とヴィーガン」

「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」などで知られる宮澤賢治は、菜食主義者としての一面もあり、ヴィーガニズムの先駆者とも言われている。