
今回は、「登校しぶり」についてお話します。
ある日、突然、
「学校行きたくない」
とお子様に言われたとします。

この時、きっと親御さんは「とうとううちにも来た。やばい。これを受け入れちゃうときっとずるずる休むことになって、不登校になって、果ては引きこもりになっちゃうかも」と、何年も先のことまで不安なことがよぎると思います。
だから、お子様の意見を聞きたくない、言わせたくないと思うことでしょう。
そして、「大丈夫、大丈夫。楽しいこともあるんでしょ。○○ちゃんとは仲良くやってるんだから○○ちゃんと居ればいいよ。」などと言って、「あなたは気にし過ぎ。楽しいこともあるんだから行ってれば忘れるわよ」という気持ちを押し付けることでしょう。
これは不登校を助長する対応です。
お子様が、
「学校に行きたくない」
と言ったら、
お子様の顔をじっくり見て、
「分かったよ」
と言って、しばらくお子様を見つめてから、
「どうしたの」
と心配そうに尋ねてください。
決して、「別にいいんじゃない。休んじゃえ、休んじゃえ」と軽く言わないください。
お子様は、一つや二つの嫌なことで「学校に行きたくない」とは言いません。
親御さんに言うまでにはたくさんの嫌なことがあったと思います。
それに、休みたい時は普通「お腹が痛い」「頭が痛い」「気持ち悪い」など体調不良のせいにします。
正直に「学校に行きたくない」と言ってきたなら、

とご自分を褒めてください。もちろん、腹の中で。
理由を聞いた後、
「このことは先生にお伝えしてもいい?」
と尋ねてください。
そして、お子様の言う通りにしてください。
次の日、また、休みたいと言ったら、
「分かったよ。大丈夫?」
と心配してください。
この方法だと、一週間も休みません。長くて三日ですね。
でも、これまでに失敗方法をやってきてしまっているなら、この限りではありません。
自尊心を育てる子育てを、一から粘り強く積み重ねてください。
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